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循環経済新聞(6/16号)に掲載されました

 2025年4月に開催された「ジャパン・レジリエンス・アワード2025」にて、弊社の非常用発電・移動式急速EV充電機「 BME Benefit」が最優秀賞を受賞したことが【週刊 循環経済新聞】2025年6月16日号に掲載されました。

移動式EV充電機で“強靭化大賞” 

廃食油由来の高純度バイオ燃料活用(未来樹)

 建設業等を手掛ける九建グループの未来樹(熊本市、新永隆一社長、☎096-272-2773)は、廃食油が原料の高純度バイオディーゼル燃料で発電する移動式EV急速充電機「BME Benefit」で、「第11回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2025」の最優秀賞を受賞した。災害時の電源確保に加え、地域資源を生かしたエネルギーの地産地消、災害・環境教育にも活用されるなど、循環型の持続可能なエネルギーモデルとして高評価を受けた。

 同機は専用の発電機などを内蔵した大型装置で、23年に本格展開をスタートした。基本モデルとして、「BME100-1」「BME220-2」の2機種があり、サイズや発電出力などで違いがある。BME220-2は最大390リットルの燃料を投入でき、満タンで最大約26時間発電できる。スマートフォンでは、約30台の充電に活用できるという。

 燃料には、廃食油が原料の「高純度バイオディーゼル燃料」を100%使用できる。同燃料は、(一社)リーゼル協会が開発・普及推進するもので、蒸留精製処理でエステル成分の純度を99.9%まで高めている。主原料が植物由来のため、化石燃料使用と比べて燃焼時のCO2排出量を大幅に削減できる。

 同機は、昨年の能登半島地震の被災地支援で活用されるなど、災害時電源の実績を重ねている。移動式であり、急速充電に対応できる点が有事のライフライン確保に有効として、民間企業や自治体等から引き合いが増えているという。

 ジャパン・レジリエンス・アワードは(一社)レジリエンスジャパン推進協議会が主催。次世代に向けたレジリエンス社会構築に向けて強靭な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに取り組んでいる先進的な企業・団体を評価し、表彰している。最優秀賞には、計24の企業・団体が選ばれた。

 新永社長は、「受賞は関係各所のご支援・ご協力のおかげであり、感謝申し上げる。これまで熊本で培ってきた災害対応や廃食油の地域循環などの知見を全国に向けて発信していきたい」と話した。

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